高インスリン血症があると、浮腫が起きやすい。
インスリンはNaの腎からの排泄を抑制する作用がある*1。
また、インスリン治療に伴う局所性、全身性の浮腫があり、インスリン浮腫とよばれる。
若年女性に多く、検索した論文を読む限りでは、ケトアシドーシスやケトーシスの治療中に起きることが多いようだ。
予後は良好で、インスリン減量や利尿薬の短期使用で改善するが、心不全に至った症例もあるようだ。
浮腫の機序には、交感神経障害や、血管透過性の変化、高グルカゴン血症の改善に伴うNa利尿作用の減弱も関係している可能性がある。
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