糖尿病診療を中心に~総合診療医のアウトプット~

自己研鑽、診療能力向上目的です!

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

日常生活動作

高齢者のADL,IADLを確認する項目 "THEAD&SHAFT" ADL(日常生活動作) T toileting 排泄 H Hygiene 入浴 E Eating 食事 A Ambulating 移動 D Dressing 着衣 IADL(手段的日常生活動作) S Shopping 買い物 H Housework 家事 A Accounting 金銭管理 F Food Pre…

糖尿病患者への飲酒指導

糖尿病患者のアルコール摂取は否定的側面が多い。 一般に飲酒を許可できるのは、血糖コントロールがよく、アルコールにも依存性がなく適量で中止できる人に限る。その場合も週1~2回、2単位までとし、さらに食事と一緒に摂取させるように指導する。 おおよそ…

アルコールの糖尿病への影響

アルコールは糖新生の阻害作用により、空腹時のアルコール大量摂取は低血糖を引き起こす。 アルコールはエンプティ―カロリーともいわれ、1 g=7 kcalである。食事療法を守った上でアルコールを摂取すれば、その分カロリーオーバーとなる。逆にアルコールもカ…

原発性アルドステロン症 スクリーニング検査

原発性アルドステロン症とは 片側性(主にアルドステロン産生腺腫) 両側性(主に特発性アルドステロン症)に大きく分けられる。 高血圧があり、低K血症が認められ(頻度は5~38%)、血漿レニン活性低値、血漿アルドステロン濃度上昇を認める場合、原発性ア…

メトホルミンとビタミンB12欠乏性貧血

メトホルミンに伴うビタミンB12欠乏は5~30%におきると言われている 一般的には 5~10 年後の経過を経て発症するとされている 投与期間が 3 年以上または投与量が 1000 mg/日増加する毎にリスクが高くなるとの報告がある ビタミン B12欠乏状態においては,巨…

チアゾリジン薬の禁忌

チアゾリジン薬 浮腫の副作用があり、心不全には禁忌 女性において骨折の発現頻度上昇の報告あり 定期的に肝機能チェック 体重が増えやすいので、食事療法を確実に実行する 膀胱癌の発症リスクを増加させるとの報告があったが、最近の研究では否定されている…

ビグアナイドの禁忌

ビグアナイド薬の禁忌 全身状態の悪い患者(経口摂取不良、寝たきり)、高齢者 肝・腎・心・肺機能障害 脱水、多量飲酒者、手術前後 インスリンの絶対適応のある患者、栄養不良、下垂体・副腎機能不全者 乳酸アシドーシスのリスクのある患者 eGFR 30ml/分/1.…

インスリン浮腫

高インスリン血症があると、浮腫が起きやすい。 インスリンはNaの腎からの排泄を抑制する作用がある*1。 また、インスリン治療に伴う局所性、全身性の浮腫があり、インスリン浮腫とよばれる。 若年女性に多く、検索した論文を読む限りでは、ケトアシドーシス…

自己紹介

はじめまして。 私は卒後10年ほどの内科医です。 中小病院の総合診療科に所属していますが、育児中のため時短勤務。外来と往診中心の日々です。 糖尿病に特に興味があり、サブスペシャリティーとしたく、糖尿病外来の枠も持っています。 日々自習はしており…