糖尿病診療を中心に~総合診療医のアウトプット~

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原発性アルドステロン症 スクリーニング検査

原発性アルドステロン症とは

片側性(主にアルドステロン産生腺腫)

両側性(主に特発性アルドステロン症)に大きく分けられる。

 

高血圧があり、低K血症が認められ(頻度は5~38%)、血漿レニン活性低値、血漿アルドステロン濃度上昇を認める場合、原発性アルドステロン症を考える。

 

スクリーニング検査

血漿アルドステロン濃度(PAC)、血漿レニン活性(PRA)を安静座位15分または安静臥位30分後に同時測定する。

PAC(pg/ml)/PRA(ng/ml/h)比(ARR)>200 ※単位に注意!

※さらにPAC>120 pg/mlを併用すると特異度が高くなる

 

スクリーニング検査の際には、未治療または一定期間休薬後に測定することが望ましい

可能であれば降圧薬を最低2週間以上は中止する

中止できない場合には、利尿薬、アルドステロン拮抗薬、β遮断薬以外の降圧薬(血管拡張薬、α遮断薬、Ca拮抗薬など)に変更した後で評価を行う。

 

*1

 

*1:病気がみえる vol.3 第5版