糖尿病診療を中心に~総合診療医のアウトプット~

自己研鑽、診療能力向上目的です!

糖尿病

糖尿病患者への飲酒指導

糖尿病患者のアルコール摂取は否定的側面が多い。 一般に飲酒を許可できるのは、血糖コントロールがよく、アルコールにも依存性がなく適量で中止できる人に限る。その場合も週1~2回、2単位までとし、さらに食事と一緒に摂取させるように指導する。 おおよそ…

アルコールの糖尿病への影響

アルコールは糖新生の阻害作用により、空腹時のアルコール大量摂取は低血糖を引き起こす。 アルコールはエンプティ―カロリーともいわれ、1 g=7 kcalである。食事療法を守った上でアルコールを摂取すれば、その分カロリーオーバーとなる。逆にアルコールもカ…

メトホルミンとビタミンB12欠乏性貧血

メトホルミンに伴うビタミンB12欠乏は5~30%におきると言われている 一般的には 5~10 年後の経過を経て発症するとされている 投与期間が 3 年以上または投与量が 1000 mg/日増加する毎にリスクが高くなるとの報告がある ビタミン B12欠乏状態においては,巨…

チアゾリジン薬の禁忌

チアゾリジン薬 浮腫の副作用があり、心不全には禁忌 女性において骨折の発現頻度上昇の報告あり 定期的に肝機能チェック 体重が増えやすいので、食事療法を確実に実行する 膀胱癌の発症リスクを増加させるとの報告があったが、最近の研究では否定されている…

ビグアナイドの禁忌

ビグアナイド薬の禁忌 全身状態の悪い患者(経口摂取不良、寝たきり)、高齢者 肝・腎・心・肺機能障害 脱水、多量飲酒者、手術前後 インスリンの絶対適応のある患者、栄養不良、下垂体・副腎機能不全者 乳酸アシドーシスのリスクのある患者 eGFR 30ml/分/1.…

インスリン浮腫

高インスリン血症があると、浮腫が起きやすい。 インスリンはNaの腎からの排泄を抑制する作用がある*1。 また、インスリン治療に伴う局所性、全身性の浮腫があり、インスリン浮腫とよばれる。 若年女性に多く、検索した論文を読む限りでは、ケトアシドーシス…